XC Endurance (Duo/Trio/Quartet)
上位を目指すチームだけでなく、マイペースで仲間と楽しく走るチームも多数参加
XC Lightと同じ1周約1120m、高低差27mのコースを2時間で何周できるかを競うXC Endurance。今大会最長の2時間という長丁場で行われますが、チーム部門は1チーム2人〜4人の人数別クラスで行われ、選手交代しながら走れるため、仲間とお祭り気分で楽しめる良さがあります。ベテランとの混成チームであれば比較的女性や子どもにも参加しやすい種目でもあります。
レースはDuo(2人組)に約50チーム、Trio(3人組)は約30チーム、Quartet(4人組)は20チーム弱、Women(女性限定)は4チームが出走。スタート前にはソロ選手と各チームの第1走者がずらりと並び、午前10時15分にスタートの合図を告げるエアホーンの音とともに選手たちの列が一斉に動き出しました。
レースが行われた土曜日の午前中はすがすがしい夏晴れ。しかし時間の経過とともに気温がグングン上昇。上位を目指すチーム以外は大会のお祭りムードを楽しもうというチームがほとんどで、体力に応じて1周でピットインする人、何周回も続けて走る人など、思い思いのペースで完走を目指しました。
ソロも含めたこの種目の全体トップはDuoに参加の「名岐ベンド」のチームで、唯一の34周を記録しました。Quartetの「テル君とゆかいなしぃわんたち」はクラスで唯一の33周をマークして優勝。Trioは32周回を記録した「ペルジタ」が制しました。Womenは29周回とクラスでダントツのタイムを叩き出した「ノリノリなアヤとユキの女王20」が制しました。
XC Light(Pair)
競技時間が短く、2人で一緒に走行できる種目。親子ペアも多く参加
距離約1120m、高低差27mのコースを30分で何周できるかを争うXC Light。Pairクラスは2人一緒に走行し、同一周回で2人目のライダーの周回数・タイムで競います。同クラスでは約10組が参加しました。
コースの難易度も低く、しかもペアで一緒に走行できるとあって、ベテラン選手が初心者とペアで参加するにも最適。実際にこのクラスの参加者は多くが親子ペアで、少し難易度の高い箇所では親御さんが先導してお子さんをフォローしながら走る場面も見られました。
上位争いはチーム36隊と輪心WHEELSOULBIKEWORKSが終始接戦を繰り広げましたが、最終的にチーム36隊がおよそ7秒差で優勝しました。
DH Team
「チームでどのように走るか」という戦略も問われるダウンヒル系種目唯一のチーム戦
シマノバイカーズフェスティバルではすっかりおなじみとなった、ダウンヒル系種目唯一のチーム種目DH Team。コースはDH Raceと同じ距離1220m、高低差218mのコースを使いますが、2人または3人で走るため、個々の走力に加え「どのセクションを誰が走るか?」「速い人が前を引いてライン取りをいかに見せながら走るのか?」といった作戦も重要になってきます。今年は24チームが出場しました。
序盤は3分台のタイムが続いたものの、14番目に出走した「Team Miyama」が2分37秒28の好タイムをマークし、一気にトップに躍り出ました。その後も2分台に突入するチームはありましたが、このタイムは最後まで破られず、「Team Miyama」が優勝を果たしました。
なお、このレースで優勝候補と目されていたDKMCはスタート時間に間に合わず、最後にオープン参加。2分34秒64と優勝相当のタイムを記録しました。「スタート時間に間に合わなかったのはなぜ?」というMCアリーさんの問いに「もう一人のライダーがうどんを食べていて遅れたから」と答え、ギャラリーを笑わせる一幕もありました。