シマノ・バイカーズフェスティバル

レース〈個人種目〉

GX Race

グラベルバイクとシクロクロスバイクによるスピードレース
3選手が僅差で激しいバトルを展開

昨年新種目として登場した「ドロップハンドル」クラスは、今年は名称を変更して「GX(グラベルクロス)」とし開催しました。
1周約1190m、高低差約32mのコースを使用し競技時間60分で行われるGX Raceは土曜日の午後に開催され、Menクラスにおよそ50人、Womenクラスには2人が出場しました。スタート方法は昨年と同様、ル・マン式スタート。スタートの合図で選手は一斉に離れた場所にあるバイクへ駆け寄りスタートしました。
Menクラスは佐藤あきら選手、大倉壮選手、吉岡拓哉選手の上位3選手が10秒前後の差で激しいバトルを展開。一時トップを快走していた吉岡選手が第1コーナーでチェーンを落として復旧に手間取る間に大倉選手が抜くなど手に汗握るデッドヒートを繰り広げました。勝負の行方は最後まで予断を許さない状況でしたが、最終周回で佐藤選手が大倉選手と吉岡選手をかわし、10秒差を付けて優勝しました。
WomenクラスはRamsbotham Annie(ラムズボサム・アニー)選手が1周目からトップを独走し、2位に3周差をつけて完勝しました。






GX Light

グラベルバイクを最近乗り始めた方でも楽しめた難易度の低いコースの30分レース

コースの距離や難易度を下げ、1周約980m、高低差約27mのコースのGX Light。競技時間はRaceの半分の30分となります。
土曜日の午後に行われたレースにはMenクラスにおよそ20人、Womenクラスに2人が出場しました。
Menクラスはスタート直後から橋本元気選手が飛び出し独走態勢を築き上げ、周回を重ねるごとに着々とリードを広げていきました。橋本選手はスタートからフィニッシュまで一度もトップの座を明け渡すことなく、2位に1分55秒もの大差を付けて圧勝しました。 一方、Womenクラスは西本妙子選手が2位に3周差をつける圧倒的な強さで優勝しました。






DH Race

今年から一発勝負になり、ワンミスが大きなタイムロスに

距離1220m、高低差218mの特設ダウンヒルコースで行われるDH Race。今年はシマノサポートライダーで日本を代表するDHライダーの1人 清水一輝選手の監修を受け、もっとテクニカルでもっと楽しめるコースに仕上がりました。昨年までの2ヒート制から一発勝負方式に変更。それゆえ、選手たちはコースウォークと試走を重ねながらコースを入念にチェック。
レースは12~21歳の選手によるMen1、22歳から39歳までの選手によるMen2、40歳以上の選手によるMasters 40+、50歳以上の選手によるMasters 50+、女性限定のWomen、リアサスペンションを持たないバイク限定のHardtailの各部門に分かれて行いました。
Men1では 2番目に出走した幾田悠雅選手がいきなり2分14秒79の好タイムをマーク。このタイムは最終的にゲストライダーを含めこの日の一番時計となりました。
Men2以降はWomenクラスを除いて2分台に乗せることが表彰台獲得の最低条件となりました。Men2は石井日高選手が2分28秒31と2位におよそ9秒差を付けて制し、Masters40+は吉川邦岳選手が上位11人まで2分台というレベルの高い争いを制して優勝。
Masters50+は三山孝幸選手が2分49秒87で制しました。ハードテールバイク限定のHardtailクラスは、池谷拓磨選手が2分50秒33とフルサスペンションバイクと比べても遜色のない好記録で優勝しました。
Womenクラスは中川瑶子選手が3分14秒85で制しました。






DH Race 泣きの一本

決勝本番の後悔を消し去るための泣きの一本!

大会2日目に行われた「DH Race泣きの一本」は、公式記録会という位置づけで表彰はなし。決勝本番で不完全燃焼だった選手たちが後悔を消し去るために最後の一本を走ります。
試走時にシマノサポートライダーがレクチャーする伴走クリニックが行われ、選手達は前日上手くいかなかったセクションなどでアドバイスを受けていました。そして泣きの一本のタイムアタック。前日のタイムを更新する選手が続出。なかには15秒以上タイムを更新する選手もいました。
最終走者が走り終えたあと、シマノサポートライダーの井手川直樹選手、永田隼也選手、ゲストライダーの松本璃奈選手によるデモライドも行われ、圧倒的なパフォーマンスでギャラリーを魅了しました。






DH Light

初めてのダウンヒルにピッタリなショートコースで開催

これまでダウンヒルレースに参加したことのない人やDHバイクを持ってないがXCバイクならあるという人、キッズ、親子でも走れるような距離約410m、高低差46mのコースで行うDH Light。DH Raceのコースと比べ、距離は3分の1ほど、高低差も4分の1ほどとコンパクトで難易度も低め。本大会のDH系種目初となるショートコースでの実施となりました。
レースは大会2日目の午前中に行われ、Menクラスに50人ほど、Womenクラスにおよそ10人がエントリーしました。Menクラスでは、1分を切れば入賞圏内という争いの中、小坂学選手がただ一人58秒台を叩き出し優勝に輝き、上位5人が1分を切る好タイムをマークしました。
一方、Womenクラスはただ一人1分10秒の壁を破った綱嶋勇音選手が1分8秒35の好タイムで優勝しました。






XC Race

ファットバイクやシングルスピード、マスターズのクラスも開催

1周約1310m、高低差37mで難易度も上げた今大会のXC系最長コースで行われるXC Race。競技時間60分を走るタフさとテクニックが求められるレースです。
12~21歳の男子によるMen1、22~39歳の男子によるMen2、40歳以上の選手で争うMasters 40+、50歳以上の選手で争うMasters 50+、女性のみで争うWomen、ファットバイクのみが参加できるFatbike、変速機のないシングルスピードの自転車のみで争うSingle speedの各クラスに分かれて行われました。
暑さがピークを過ぎた午後4時前にレースがスタート。Single speedのクラスは仮装で参加できることもあり、トナカイの衣装を着て走る選手の姿も見られました。最初のころは日差しが強かったものの途中から曇り始めたこともあって、これまでよりいくらか走りやすくはなりましたが、懸命に走る選手たちはやはり暑そう。ボトルの水を浴びながら走るなど、それぞれが暑さ対策をしながらフィニッシュを目指しました。MCのカウントダウンとともに60分を迎え、それ以降続々と選手がフィニッシュ。走り終えた選手の顔には疲労の色とともに充足感が満ちていました。
全体のトップは13周を走ったMen2優勝の川村誠選手。13周を走行したのはこのクラス優勝の川村選手と2位の伊澤優大選手の2人だけでした。そのほかのクラスはMen1を安藤誠一郎選手、Masters40+を國分圭二選手、Masters50+を古井秀人選手、Womenを綱嶋凛々音選手、Fatbikeを池浦浩彦選手、Single speedをトナカイの仮装をした柿本哲治選手がそれぞれ制しました。







XC Light

初めての人も参加しやすいちょうどいいレース

XC Lightは距離約1120m、高低差27mのコースを30分で何周できるかを競う種目。コースの難易度はXC Raceより低めで競技時間も短いため、XCレースに出てみたいレース初心者にはちょうどいいレースです。
Men、Women、Pairの3クラスで争われ、土曜日のレースにはMenに約40人、Womenに6人が出場しました。
全体トップのMenクラスの優勝争いは、平林芳一選手と小杉優也選手が終盤まで激しいバトルを展開しました。勝負は最終周まで予断を許さない展開となりましたが、平林選手が小杉選手をおよそ9秒の差をつけて優勝。一方、Womenクラスは阪本実樹選手が2位に1分以上の差を付けて優勝を果たしました。







XC Endurance(Solo)

ソロ種目では競技時間最長の2時間。思い思いのペースで完走を目指す

XC EnduranceはEndurance(=耐久レース)の名が示すように今大会最長の2時間という長丁場で行われるレース。コースはXC Lightと同じ1周約1120m、高低差27mのコースを使用します。2時間一人で走りきるソロ部門は、男子のSolo Men、女子のSolo Womenに分かれて行われました。
Solo Menは約70人、Solo Womenは4人がエントリー。スタート前にはソロ選手と各チームの第1走者が並びますが、先頭はスタートゲート付近、最後尾は第一コーナーの先まで並び、参加者の多さが一目で分かります。午前10時15分、スタートの合図を告げるエアホーンの音とともに一斉に選手たちの列が動き出し、長いレースの幕が開けました。
大会初日、土曜日の午前中はずっと晴れで気温がグングン上昇。チームの選手は選手交代しながら走行できる一方、ソロの選手は自分一人で走り続けるため、上位の選手は基本的にノンストップ。ドリンクなどの補給にピットに入る際も最小限のタイムロスで済むよう、仲間からサポートを受ける人もいました。
Solo Menの佐藤悠陽選手はクラスで唯一の33周をマークし優勝。Solo Womenは26周をマークした北島湊選手が優勝しました。







XC Kids

今大会から大会の始まりを告げるオープニングレースに

小学生のキッズたちによるXC Kids。レースは1年生から3年生までのKids 1クラス、4年生から6年生までのKids 2クラスが設けられ、それぞれ男女別カテゴリーに分かれて成績を争いました。
レースは各クラスの男女が同時スタート。土曜日のレースは、今年から朝一番に開催されるようになり、最初にスタートを切ったKids 2クラスは、今大会の始まりを告げるオープニングレースとなりました。
1周770m、標高差24mのXCキッズコースを10分間で何周できるかを競うため、レースは序盤からハイペースに。スタート直後の上りで飯島大也選手が飛び出し、そのままトップでフィニッシュする積極的なレース運びで5周回完了、2位に20秒差を付けて優勝。女子は飯島花怜選手が唯一の5周回完了で完勝しました。
続くKids 1クラスはさらに短い1周210m、標高差6mのキッズショートコース5分とめまぐるしい展開に。男子トップ争いの選手と女子トップの選手が激しいデッドヒートを繰り広げました。全体トップでフィニッシュしたのは女子の中川朋珈選手。男子トップは綱嶋一信選手でした。







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