シマノ・バイカーズフェスティバル

ウェルカムパーティー

ウェルカムパーティー

心に響く和太鼓の演奏を聞きながら
日本酒に、クラフトビールに、ハンバーガーも堪能

強烈だった日中の日差しが弱まり、過ごしやすくなってきた夕暮れ時。初日の大会全種目が終了した18時からは、バイカーズビレッジでウェルカムパーティーが行なわれました。富士見太鼓保存会による勇壮な和太鼓演奏に会場の空気も一変。お祭り気分がグンと高まりました。

テントの下では、諏訪五蔵のひとつで全国的にも知られる宮坂醸造の「真澄」が振る舞われました。樽からカップにお酒を注ぐと芳醇な香りが周囲に広がり、参加者の皆さまも自然と笑顔に。
その隣では、茅野市でクラフトビールを作る8Peaks BREWINGから3種類のクラフトビールも振る舞われました。配布スタート直前には、列を作った参加者の皆さまから「ビール!ビール!ビール!」と喜びのエールが沸き上がりました。
会場に停められたキッチンカーの前にも大行列が。そこでは、原村にあるカナディアンファーム特製のパテを使い、ミケシュのバンズを使ったハンバーガーが振る舞われました。ミケシュは、チェコのおばあちゃんの味を受け継ぐ小さなベーカリー。「とても美味しいです」と、ハンバーガーを口いっぱいにほおばる参加者が続出しました。





レジェンドライダーによるデュアルスラローム(芝スラ)対決

日本のMTB界をリードしたレジェンドライダーが集結
当時のバイクで白熱の戦いを見せる

1990年代から2000年代の初頭にかけて、世界的なMTBブームが巻き起こりました。日本では新潟県でUCIのワールドカップが開催され、世界を舞台に戦う日本人ライダーも続々登場した時代です。初日の夕方から開催されたウェルカムパーティーのプログラムとして、そんな時代を彷彿とさせる、MTBレース草創期に行なわれていたデュアルスラロームのエキシビションレースが開催されました。
このレースには、当時のMTBブームをけん引したダートブロスの柳原康弘さんと塚本岳さん、パンクキッズの異名をとる高松健二さん、現役ライダーでもある栗瀬裕太さんの4名を招待。「このレースを見るためだけにやってきました」というファンも多く、4人のレジェンドが登場するや富士見パノラマリゾートのゲレンデがまるでライブ会場のような大歓声に包まれました。
MCを務める和田ポリスさん、解説は怪我のため出場を辞退したレジェンドライダーの檀拓磨さん。当時のエピソードを交えながら選手紹介をし、会場をさらに熱狂させました。
レースコースは山梨県北杜 市で世界基準のBMXトラックコースを持つYBP(Yuta’s Bike Park)を運営されている栗瀬裕太さんの設計によるもので、設置された青と赤のフラッグを通過して着順を競います。
1本目はレジェンドたちが1人ずつ走るタイムアタック。この結果で第1ヒートの組み合わせが決定します。そしていよいよマッチレースがスタート、塚本さんと栗瀬さんの第1ヒートは0.1秒差で栗瀬さんが勝ち上がり、柳原さんと高松さんの第1ヒートは柳原さんの転倒で高松さんが決勝へ。
3位決定戦ではダートブロス対決が実現、詰めかけたファンから今日一番の声援が上がりました。この日参加したレジェンドライダーたちは当時使っていた機材をレストアして走りましたが、柳原さんのバイクは思うようなコントロールができなかったそうで、塚本さんが決勝に駒を進めました。

そして迎えた決勝戦、スタート前から声でけん制する高松さんに笑顔で応える栗瀬さん。穏やかだった雰囲気もスタートコールが響くと一変して真剣な表情に。往年のロケットスタートで二人が飛び出し、キレキレのターンで次々とフラッグをパス。最後まで目の離せない白熱したレースを繰り広げ、最後は高松さんが優勝を果たしました。
「こんな盛り上がったレースは久しぶりで楽しかった。もっと走りたかったね」と高松さん。ヘルメットには、「PANK KID」の文字も。そう、バイクはもちろんウェアまですべて当時のものを使って走ったそうです。
最後は日が暮れて暗くなるまでレジェンドライダーを囲ってのフォトセッションが続きました。古き良き時代のMTBシーンが再現されることで、束の間、夢の世界へとタイムトリップ。集まった皆さんの目もキラキラと輝いていました。





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